エンジニアのプロジェクト適応能力が高く、コミット力が高い
大手旅行会社の株式会社エイチ・アイ・エス様は、国内旅行新システムの内製化開発を2019年より進めて来ました。本年、国内旅行新システムのリリースに伴い、内製化開発の基礎固めがほぼ整い、今後の戦略として、開発要員の海外旅行新システム開発へのシフトと国内旅行システムの運用・保守、サービス改善業務の外部要員へのシフトが急務となって来ました。
この課題を抱えた同社が、課題解決のために、ウェブエッジにWEBエンジニア派遣の支援を依頼した理由や支援後の成果について、本社情報システム本部 システム開発部 第一開発グループ担当リーダーの大原 泰祐様にお話を伺いました。
<お客様情報>
会社名:株式会社エイチ・アイ・エス(東証プライム)
設立:1980年12月19日
本社:東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー 5階
URL:https://www.his.co.jp/company/
ウェブエッジのご支援内容:内製化開発支援
支援前の課題:国内から海外領域に注力するにあたり外部のサポートが必要だった
――はじめに、業務内容について教えてください。
情報システム本部開発部第一開発グループに所属しています。国内旅行システムの内製化業務に注力しており、特に法人システム開発を担当しています。コロナウイルスの影響で海外旅行の需要が減少したことを受けたこともあり、近年は国内旅行の需要に対応したサービス改善の開発に注力してきました。
――ご支援前の課題について教えてください。
ここ数年で国内システムの内製化は社内の専門スタッフを中心に整いつつあります。現在はコロナウイルスの状況も改善してきたため、海外関連の開発プロジェクトを再開する必要が出てきており、国内の内製化プロジェクトを推進してきたメンバーを海外プロジェクトにアサインし、運用・保守や機能追加といった業務を外部要員のリソースに求めている状況でした。
今後は、国内と海外の開発体制のバランスを取りながら、国内領域においては外部の力も活用していきたいと考えていたところでした。
元々、国内のシステム開発を内製化した理由として、お客様により良い旅行体験を提供するため、お客様や社内スタッフから受けたフィードバックをシステムに迅速に反映させるための施策でした。また、納期だけでなく、開発品質や開発コストといったQCDの観点から内製化の方針に舵を切りました。
支援をお任せいただいた理由:ウェブエッジの「熱意」を具体的な提案から感じた
――弊社にご支援をお任せいただいた理由について教えてください。
現在も複数のベンダー様からエンジニアを派遣いただいておりますが、ウェブエッジ様と初期の面談をさせていただくなかで感じたのは友田社長と営業担当の阿部様の「熱意」です。具体的には、営業担当者だけでなく、実際にプロジェクトに関わる方々が面談に参加し、具体的な提案をいただけたことが好印象でした。友田社長は最初の面談に参加するだけかと思っておりましたが、継続的に私たちの要望に寄り添い、的確な提案をしてくださる点に感銘を受け、更に「やりきる力」を感じました。
支援後の成果:エンジニアのプロジェクト適応能力が高く、コミュニケーションが円滑
――最初のご支援は2022年5月から、当時は1名のエンジニア派遣からスタートいたしました。おかげさまで現在は5名の増員に至っております。
最初はエンジニアの方を一名お願いしましたが、すぐにチーム全体として連携する必要性を実感し、弊社のウェブチームとして一緒に参加いただきました。その後、徐々にチームを拡大し、システム全体の責任をお任せする方向で現在に至っております。
ウェブエッジ様とは月1回の定例会議を通じてフィードバックの機会があり、エンジニアスタッフのケアにも力を入れており適切なコミュニケーションが取れています。当初の選択が良かったと感じており、今後もこの関係を大切にしていきたいです。
――支援後の成果や手応えについて具体的に教えてください。
ウェブエッジ様から派遣いただけるエンジニアの皆様は非常に積極的な姿勢で既存の仕組みを迅速かつ正確にキャッチアップしていただけるため、プロジェクトへの適応能力が非常に高いと評価しています。一言で述べるとコミット力の高さが素晴らしいと感じています。
当初は時間を要すると考えていたメンバー間のコミュニケーションも非常にスムーズで、既に開発サイドだけでなく、ビジネスサイドの人間との対話フェーズに移行しており、手応えを感じています。
プロジェクト参画後、特に大きな問題もなく進行できており、小さな課題が発生しても随時共有し適切に対応していただけています。当初の目的であった、国内システムの引き継ぎ部分も順調に進んでいます。
――支援内容に関してご満足いただけた点がありましたら教えてください。
弊社のプロジェクトチームは若いメンバーが多く、スクラムマスターや案件責任者も20代が中心です。知識や経験の伝承は経験豊富な30代メンバーが適宜サポートをしながら進めておりますが、ウェブエッジ様から派遣いただいているエンジニアの皆様も上手く溶け込み、与えられたタスクに対して非常に高い責任感を持って取り組み、わからない点があれば、積極的にコミュニケーションを取って進めていただいています。今後もこの良い雰囲気を維持しながら、プロジェクトを進めていきたいと考えています。
ベンチャースピリットを大切にする、勢いあるエイチ・アイ・エスの開発体制
エイチ・アイ・エスがベンチャースピリットを大切にしている会社ということもあります。指示されたことだけを実行するのではなく、意見を出し合いながらより良いシステムを作り上げる体制を取っています。内製化することで意見交換がさらに活発になり、機動的な直接システムへの反映につながっていると感じています。最終的には、お客様にご利用いただくサービスの利便性にもつながっています。
また、営業部門とのコミュニケーションも活発ですね。ミーティング中には、営業チームと開発チームが活発に議論している様子が見られます。社内イベントでも、システム部門と営業部門との交流が見られので、非常に良い連携が生まれています。
弊社は旅行会社なので、旅行を愛する人が多く、お客様に楽しんでもらうことに情熱を注いでいます。他者の気持ちを理解し、楽しい経験を提供することを重視している人が本当に多いです。
今後の展望:事業戦略の変化に柔軟に対応する開発体制を構築したい
――今後の展望について教えてください。
冒頭でもお伝えしたように、将来的には開発リソースを海外事業にシフトする計画ですが、数年後、事業の焦点が海外から再び国内にシフトする可能性もあります。経営・事業戦略やマーケットの変化によって旅行業界全体が変わる可能性もあります。このような変化に対応できる柔軟性を持った開発体制の構築、それを実現するためのパートナー企業様との関係構築を今後はより重視していきたいと考えています。
変化に応じて適切に対応できるような企業様と連携し、柔軟に事業戦略を調整できる体制を築いていくことが、今後の重要な方針です。